文芸誌放談

日本の文芸シーンの最先端である文芸誌を追っかけ、格付けし、思ったことなどテキトーに。

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「遺伝子と魔人」リチャード・パワーズ(「新潮」2013年4月号)

★★★☆☆ ふつうです。(あらすじ)全米若手研究者賞受賞者でもあるアンカは、極限環境微生物のゲノムに魅せられていく。彼女との微妙な関係性を続けているウォレンはパートナーとしてゲノム解析に引きずり込まれ、やがてのめりこみ、ひとつの結論に達する。そ…

『想像ラジオ』いとうせいこう(「文藝」2013年春号)

「震災文学」と私は呼んでいる。3月11日以降、文芸誌では地震/津波をテーマとした小説が掲載されており、小説家たちが「テーマとして書くべき」と思ったのだろうと推測している。もしくは編集者からの依頼があったのか。 とにかくいろいろ発表されて、でもそ…